ブランディングで、社会変化に合わせた
意識改革ができていますか?

最終更新:2022年9月30日

企業や消費者の価値観が時代とともに変化し、商品選定や購買行動も影響を受ける中、マーケティング活動も変化への対応が求められています。CIをはじめとしたブランディングも同様に、社会のアップデートに合わせ、社内外の意識改革を目的に変更を行う企業が多く見受けられるようになりました。
しかし、大手企業でさえロゴの変更を消費者からバッシングされ中止するケースも出るなど、マーケットやターゲットの価値観と本当にリンクするブランディングを実行するには多くの壁があります。
ここでは、社会や時代とリンクし、社内外から意識改革を進めるブランディングのポイントを探ります。

1. CIが単なるキャッチコピーやロゴだけになっていませんか

キャッチコピーやロゴだけを作成してブランディングを行っていたり、ビジョン(企業理念)やミッション(行動指針)はあってもCIとリンクしていなかったりというケースも多く見られます。
CIは下記のように、これらを統合した形で確立されるのが理想です。

CIの考え方CIの考え方

つまりCIは、MI・BI・VIという、3つの要素から成り立つということになります。この3つの構成要素をどのように考え、どのようにCIへと導くのかを具体的に考えていきます。

2. MI→BI→VIと順を追って考えられていますか

MI・BI・VI はそれぞれ個別に考えるものではなく、理念であるMIを基盤に、その上に行動指針であるBIを定め、これらを可視化するVIを定める形で、それぞれがしっかりと結びつくようにしなければなりません。
そのため当社では下記のように順を追って考えています。

MI/BI/VIの考え方MI/BI/VIの考え方

①MIの考え方
MIでは企業の「想い」を誰にも理解できるように言語化していきます。
経営陣へのヒアリングなどを基に、企業の課題や方向性を抽出し、企業の存在価値や、事業によってどのような社会を作り出していくのかといった目標を見出しますが、ここでは下記のような点に注意します。
・企業の成り立ちやこれまでの存在価値と乖離していると反感が出る・訴求力が落ちるということがあるため、歴史や背景も重視すること
・思い込みで自社の価値をとらえず、市場調査や競合調査を行うなど、社会やステークホルダーにとっての本当の価値や魅力として訴求すべき項目をきちんと把握すること

②BIの考え方
MIを明確にした後は、それを達成するために必要な行動を指針として立てます。
社員教育はもちろんのこと、開発・生産・営業・販売・サポートといった各フロー、総務・経理・広報といった各セクションや組織全体など、それぞれの在り方や行動の規範を定めていきます。
ただし、行動指針が「細かくなりすぎて伝わらない」「現実と乖離した理想のため、守られていない」といったことがないように、どのように浸透させ・定着させるかまでも踏まえて検討し、しっかりと組織文化として定着させる必要があります。個々人が日々の実際の行動を振り返ったり、達成を実感できたりするような仕組みを構築すると効果的です。

③VIの考え方
MIとBIを可視化したものがVIです。具体的には下記のようなものを作成し、企業活動のあらゆる場面で使用することで、CI全体を社内外で認知・浸透させていきます。
・企業やブランドなどのロゴ/カラー
・サービスやパーパスを具現化したテーマイメージ(画像/映像)
・各ツールに転用されるキービジュアル

3. CIを活用し意識改革や事業展開を進められていますか

実際にCI作成となると、外部のクリエイティブ企業に依頼して作られるケースが多いと思います。
しかしここで、経営やマーケティング的に見て、MIやBIの視点が欠けているCIになっていないでしょうか。
また、実際の社内外のコミュニケーションの場において、活用しにくかったり、または活用が不十分なVIになっているケースも残念ながら散見されます。
理想は事業にかかわるすべての人が(ターゲットも含めて)、そこに込められた意味を理解し、納得し、それに賛同できるようなCIを確立しブランディングを実行することです。

当社では、MIでのヒアリングや調査から、BIの制定、VIの制作までを、プランナーと各デザイナーとによるチームでワンストップで担当。各種ツールの活用シーンに最適なVIの制作はもちろん、社会や市場としっかりコミュニケーションできる戦略や活用サポートまでをおこなうことで、時代に即したブランディングを実現しています。

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